小飼弾がメールのお返事をくれなかった理由を考える

 小飼弾さんのおうちが見たかったのです。何故といわれても、そりゃあお金持ちの家は見てみたい、という俗な理由です。
そして実は、ITpro Challenge!の懇親会で同席させていただいた際に、
「じゃあ来る?」と言っていただきまして。
「うぉっしゃーっ!」ということでabout DAN co. ltd.を見てメールしたのですが、その後お返事が来なくて今日に至ります。
まあ忙しい人だし、もしかしてスパムフィルターで落とされたのかも、と思っていたのですが。昨日、ガ島通信の人に、何でお返事もらえないのかを教えてもらいました。
弾さん、お返事くれなかったことは別にいいのですけど、この考え、正しいかどうかを教えていただけないですか?

○お金持ちは、退屈だ

 1億円くらいのマンションをキャッシュで買って、死ぬまで食べていけるお金があって、書きたいだけプログラム書くけど、眠かったら一日寝てるもんね、という生活が理想だなぁ、と思っていて。小飼弾ってまさに理想の人生じゃん!と思っていました。
 でももしかして、それって退屈なんでしょうか?
例えばプログラム書くのって、時間さえあれば相応のレベルまで達することが出来ると思っていたのですが、逆に言うと、それで達成可能なレベルに到達してしまうと、天才と呼ばれるような人にはかなわないことがわかってしまって、あまりおもしろくないとか。
お金持ちになればたいていのことは出来ると思っていましたが、

こういう本当に役立つ社会資本というのは、金持ちの道楽の範囲を超えている。日本で高速道路を建設する費用は、確か1kmあたり50億円程度。億万長者程度では話にならない。瀬戸内海に橋に架けたかったら、一本1兆円。この時点でポケットマネーで買える人は日本にはいなくなる。そして世界一の金持ちをつれてきても、出来るのはせいぜい東海道新幹線一本程度。
(404 Blog Not Found:社会が一流なら、きみは一流でなくてもいいかも)

こんな具合だから、実は出来ることは限られていてそれほどおもしろくないとか。

○お金持ちでも面白いこと

そう考えると、そりゃあまあメールの返事をいただけなかったのもわかるな、と。
今の状態で弾さんのおうちに行っても、僕は楽しいですが、弾さんは無駄に時間を失うだけで、なんにも得るものがありません。
たとえば僕が人生かけて社会を変える事業をたくらんでいるとか、技術的にものすごいものを持っていてその話ができるとかだったら楽しいだろうけど、まあぶっちゃけそんなのがないので。
 美人に「美人だね」といっても喜ばない、というのと同じ理由で「お金持ちですね」と言われてもうれしくないのかな、と。だって事実ですし。
おべっかとか追従にはもう飽きていて、そうじゃない、人生かけるくらいの勢いで何かやっている人を見るのが楽しいのかな、と。自宅で開発合宿やってみたりしているのは、そういう理由なのでしょうか。
あと、自分のブログでマイナーな本を紹介してヒットするのを見るのが面白いというのも、これもお金じゃできないことだから面白いのかな、と。
弾さんいかがでしょう?そうだとわかれば、あるいはなにかおもしろいお話を提供できるかも知れないし、どの辺まであっているのか教えていただけるとうれしいです。

第6回OBIIミーティング「いいめも&わらたま」

第6回OBIIミーティング「いいめも&わらたま」で、北村さんから、いいめものお話しをさせていただきます。当然僕も行きます。



と同時に新機能発表なので、実は今必死こいて制作中っ!



9月28日とのことなので、4/28のOBII合宿から、ちょうど半年ですね。正直忙しすぎて感慨に浸っている余裕がないのですが、まあ、一つの区切りということで、これまでとこれからについてお話しができればよいな、と思っております。



FPNのサイトから申し込みができますので、興味のある方はぜひお越しくださいませ。



#この記事は、しばらくの間常に先頭に表示されます。

[本]カンブリア宮殿

このエピソードを知っただけでも読んだ価値があったかな、と。


カメラ店は飽和状態、売り上げは頭打ちだった。高田は、「客を待っているだけではダメだ」と考えた。店の近くに温泉地があった。高田は毎晩、旅館の宴会場に足を運び、お客さんに話しかけ、笑顔の写真を撮りまくった。宴会が終わると店に戻り、夜通し現像をした。翌朝朝一番に再び旅館へ。できたての写真を販売したのである。写真は飛ぶように売れた。



ジャパネットたかたの社長さんの話の前ふりで出てきた、若いころの話です。ITとは全然関係がありませんが、十分今でも通用しそうな話ですよね。

HumanDate 0.0.2

HumanDate.rbのver0.0.2をリリースします。

HumanDate-0.0.2.gem



urekatのスカンク日記3 – ずれてますでご指摘いただいた件の修正です。urekatさん、どうもありがとうございました。

「○月」と指定されたときに、その時点で「○月1日」にポインタを移動させておかないといけないのですが、抜けていたので、そのあと「○日」と指定されると、翌月の日付を探しに行っちゃっていました。




urekat 『考えられる入力パターンを集めて正規表現をたくさん作ればいいかなと思いましたがそんな単純なやり方ではだめでしょうか。
入力パターンはWebフォームを作ってみんなで入力。』



 WEBフォームを作って、寄ってたかってテストしていただくというのは魅力的ですね。つくってみます♪





ところで、やっていて気がついたのですが。”10月2日三時半”をparseすると、午前三時になるのですよね。



プログラム的には正しいのですが、「じゃあ明日三時ね!」と言って約束して朝三時に押しかけたら普通怒られますので、人間的にはあまり正しくありません。「午前」と指定しなかったら常に昼間の時間を優先する、とかいう仕様のほうが正しいのだろうか。

でも、「9時」とかは結構微妙ですよね。ボク的には朝一ですが、ゲーム業界で9時といえば夜9時をさしたりするんじゃないかと。設定項目とかはあまり作りたくないのですが、うーん。

クドウさんナイスアイデア!

女性必見!ヒューマン2.0人間の渡辺 千賀さんが日本に来たる – 一人シリコンバレー男 [ITmedia オルタナティブ・ブログ]

シリコンバレーみたいな、テクノロジーのお祭のような地域で、
包丁一本さらしにまいてがんばっている千賀さんの話を聞くのは、
きっと何か新しい発見があると思う!
・・・・・・・・・・女性限定なんですよね、、、このイベント。
女装してでも参加したほうがきっと勉強になります。

こうした本質を知りたい!と思った「女性」の方々、是非とも参加して、レポートしてください!



このイベント、僕も行きたいと思ったのですよね。女装してまでは行きませんけど。

On Off and Beyond: 10月20日、日経のセミナーで話します



で、「女性限定」と聞いてあきらめていたのですが。そこで「誰か女性に行ってもらってレポートを書いてもらえばいいじゃない」って思いついてブログを書いたのは、とてもいいアイデアだと思います。これこそインターネット!



というわけで、僕はそのクドウさんをほめる役割を果たしてみました(笑)

あとはどなたか、アルファーブロガーな方がこの話を取り上げてくれれば完璧なのですが。



#でも、クドウさんとボクのブログを足したって渡辺さんブログほどの影響力は持ち得ないんだよなぁ。

 ともあれ、誰か女性の方が参加して記事にしてくれることを熱望しております。

インターネットはGoogleのものになるのか。

本気なのか”GoogleNet”,太平洋海底ケーブルにも食指が動く

Googleが,2009年開通予定の太平洋海底ケーブル事業”Unity”に出資するようだ。同社は,この件について肯定も否定もしていない。



Googleが,2009年開通予定の太平洋海底ケーブル事業”Unity”に出資するかも、という話。



サンフランシスコの無線LANへの投資の時もそうだったのだけれど、要するに、インターネットをよくするためなら何だってやっちゃうぜ、と。ブロードバンドが普及しないんだったらGoogleが無線LAN引きます、gPhoneだって出します、回線容量が足りなかったら海底ケーブルだって用意します、ということですね。



おもしろいなぁ。この勢いがずっと続けばいいのだけれど。



そのうち、NTTとか各国の通信事業者も買収して、気がついたらインターネットはgoogleの持ち物になっていたりして。

Re:Q:IPOして得た現金で国債を買うのは?

sam-karoのビジネスイノベーション探求 Reloaded – Q:IPOして得た現金で国債を買うのは?

このシリーズ、どこに答案を出せばいいのかわからないので棚上げしていたのですが、興味のある話題なのでトラックバックしてみます。

さて、IPOしたWeb系サービス企業がIPOによって市場から得た資金が80億円あったとする。ところが、Web系サービス企業はたまにお金の使い道がないときがある(人件費かサーバ費くらいしかかからないから)。そうすると、余剰資金をとりあえず国債(年利2%としよう) を買っているとする。
Q:株主から見た場合、この状態はどういう状態なのか?

A:「ボクのお金返してください」

説明

 株式は国債よりリスクの高い投資ですので、リターンもそれなりに高くないとやってられません。国債が2%だったら株式のリターンは5%、不動産は8%は欲しい、というのが一般論じゃなかったっけ。

 なのに企業が国債買っていたら、当然そのお金は2%分しか増えませんので、これでは投資家が期待するリターンを得ることができません。というわけで回答としては「お金返してください」(売り)ということになると思います。
売って得たお金で国債を買えば、企業が倒産するリスクを背負うことなく2%の利益を得ることができます。

ヒント:資本金との情報は必要? あくまで仮定の話なので、たとえば、資本金10億円、この会社のすべての株の市場価値1000億円としてみます。

 あまり関係ないような気がするのですが。関係があるとしたら、会社が、経営者の意図を超えて株式市場で高く評価されちゃった場合でしょうか。その結果、当初想定していたよりもたくさんの資金を手に入れちゃって、そんなにもらっても使い道がないんですけど、ということですね。

 それでも、やっぱり「売り」だと思います。使い道がありません、ということは、そのくらいの成長しか見込めません、ということでもあるので、つまり、企業の成長見込みに対して株価が高すぎるということじゃないかな、と。

このくらいでいかがでしょうか?

選択ミス

ちょっと時間ができたので、無線LANの届くところでプログラミングを、と思ったのですが。
周りを見渡すと、モスバーガーの向かいにマクドナルド、細い道路を挟んで上島珈琲。

モスバーガーは行きつけのお店で、電源も用意されていて無線LANが確実にはいることも知っているのですが。
夕食時は混雑してやかましい可能性があってちょっとイヤんな可能性があります。

でも、そうすると同じ時間のマクドナルドはもっと混むので、ここは論外。

上島珈琲はいつも静かだし、夕食はないので比較的すいていることが期待できるのだけれど、無線LANがないのですよね。でも、道路一本だから、モスバーガーかマクドナルドの電波が届いていると見た!

…で、結局電波が届いていなくて、上島珈琲で350円のロイヤルミルクティーを一気飲みした後、移動してきたモスでこれを書いています。
イーモバイル買おうかなぁ。

[読書]ボナンザVS勝負脳

My Life Between Silicon Valley and Japan – ボナンザVS勝負脳 (保木邦仁、渡辺明共著)で紹介していただいて読んでみたのですが、これはマジでおもしろいです。



2007年3月、コンピュータ将棋プログラム「ボナンザ」が渡辺竜王と平手一番勝負で公開対局を行いました。
この本は、その「ボナンザ」の作者である保木邦仁さんと、渡辺竜王が将棋について語り合った本です。



梅田さんは渡辺竜王の側を強調されていましたが、僕は保木さんが断然おもしろいと思いました。


りっぱな棋譜を残す。どうやらその目的を達することはできたようだ。中盤までは、ボナンザが竜王をリードする場面もあった。渡辺竜王に汗をかかせることもできた。その誘いをいなす場面すらあった。
 ただ、あろう事か私は、途中で正確に戦局を読むことができなかった。今、どちらが優勢なのかも定かにはわからなかった。ただ、ボナンザの選んだ指し手を伝えていただけだ。最後に投了を宣言したのは私だが、ほとんど傍観者に過ぎなかった。私は、パソコンの画面と渡辺竜王の顔色ばかりみていた。



これこそが物作りの楽しさではないかと思うのです。自分の作った道具を使えば、自分が形勢を判断することすらできないような相手と互角に戦うことができる。

自分の作った将棋ソフトが、自分にもわからないくらい強い、しかもトップクラスの人間と互角の戦いを繰り広げているというのは、これはもうとんでもなくわくわくする体験なんじゃないでしょうか。


多くの人は、ボナンザを人工知能と呼ぶ。対局を観戦して、ボナンザが「躊躇った」とか、「焦った」「その気になった」などと表現をする人もいた。しかし、そのように見える思考過程は、すべて数式の結果に過ぎない。申し訳ないが、そこには環境が芽生える要素などはない。では、ボナンザは一体、何をどのように考え、指し手を選んでいるのか。そうした点について、私なりの解説を試みてみようと思う。

 この本を読んで、機械学習というのにとても興味を持ちました。機械学習というのは、何か(例えば将棋の指し方)を実装するのに、アルゴリズムそのものを実装するのではなく、過去のデータを与えて、そこから学習するように組まれたシステムを指します。

 普通にアルゴリズムをくんだ場合、その成果物は、作った人の知らないことは実装できないので、作った人自身がシステムの限界になります。これに対して、機械学習のシステムは、作るのも大変だし、学習するデータを用意するのも大変ですが、その代わり、適切なデータを与えてやれば、プログラマが知らないようなことまでもシステムが勝手に学習していきます。結果として、本人がわからないくらい強い将棋ソフトとか、作った人も驚くような返事を返す人工無能を作り出すことができます。

これ、いっぺんやってみようかな。

||=での初期化

あんまり初歩的な話を書くのも恥ずかしいのですが。

なーに、いつかすごいプログラマと呼ばれた頃には、「あのもぎゃさんにもこんな頃があったのね!」って感動される材料になるのさ♪


while true
foo ||= 0; foo += 1; puts foo; break if foo > 99
end



foo ||= 0 ってなに?そんな演算子はないよね?



…そうすると、これがパーサー(仮想マシン?Rubyの中の人^^;)からどう見えるかというと、たぶん、まず||が評価される。



fooは未定義なので、ここでのfooはfalse。orだから、falseだったら次を評価するはずで。

つぎって、”=0″。 orで評価している途中ですが、そこに0を代入。どこに代入???



と思ってリファレンスマニュアルをみていたら、書いてあった。

Rubyリファレンスマニュアル – 演算子式

foo += 12       # foo = foo + 12
a ||= 1         # a が偽か未定義ならば1を代入。初期化時のイディオムの一種。



ああ。なるほど。

つまり、foo ||= 0は

foo = foo || 0

こう評価されて、fooが未定義の場合、評価したらfalseだから、後ろが評価された0をfooに代入する。次にループで回ってきたときはfooが定義されているから、foo=fooとなって、実質何もしない。結果として変数の初期化ができる、と。



おお。ナルホド。勉強になりました。