IPv6のアクセスは意外と簡単だった

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IPv4アドレスが枯渇するといわれ始めてから結構たちます。
ぶっちゃけ、これって石油の枯渇問題と一緒で、無くなる無くなるといわれつつも、無くならないために新しい技術が開発されつづけるから、無くなる無くなるといわれても案外無くならないものですよ、とタカをくくっていたのですけど。

来年中旬に発生すると思われるIANAプールの枯渇は、実際のユーザにとっては指標でしかありません。 日本で枯渇の影響が出始めるのは、アジア太平洋地域のRIRであるAPNICのIPv4アドレスプールが枯渇した後です。
中国と同一地区である日本では、世界5地域の中で最も早く枯渇に遭遇します。 今のところ、APNICでのIPv4アドレス枯渇は2012年開始直後と予想されています。
(Geekなぺーじ:IPv4アドレス残り実質約2.7%)

 来年とか2012年といわれると、さすがにそろそろ準備をしないといけない気がしてきました。
インターネットを使う側のユーザーさんはともかく、WEBサービスを提供する立場の人間としては、IPアドレスが取れなくなると、即座に新しいサービスが提供できないという問題に直面します。

というわけで、IPv6対応にするためにどうしたらいいのか、ちょっとお勉強をしてみたので、メモです。

一応言っておくと、上記のような甘い見通しを改めて数時間勉強した程度なので、そんなに深く理解しているわけではありません。たぶんいっぱい誤解していると思います。
でも、具体的にどうしたらいいかをわかりやすく説明しているサイトが見あたらなかった以上、体当たりしてみるしかないじゃない!間違ってたらきっと詳しい人がつっこんでくれるよ!(つっこんでください)

IPv6のサイトにつないでみよう

 最終目的は、モバイラーズオアシスなどのWEBサービスをIPv6でアクセスできるようにすることです。とはいえ、とりあえず自分がIPv6のネットワークにつなげないことには、サーバ側がIPv6に対応しているかどうかを確かめるすべがありません。というわけで第一回は、IPv6でWEBサイトに接続してみることにしました。

IPv6で接続できているかどうかについては、テストしてくれるサイトがいくつかあります。有名なところだと、The KAME projectのページは、IPv6で接続すると亀が泳ぐのだそうです。あと、OCNが提供しているサイトで、IPv6通信確認サイトというのもあります。
どっちでもいいのですけど、とにかくこういうサイトに「IPv6で接続しています」といってもらうのが今日の目標です。

いろいろググってみると、OCN|OCNIPv6というサービスを発見。これを使うと、IPv6アドレスを割り当ててくれるみたいです。
じゃあこれに契約・・・と思ったところで、意外な記述を発見。

実はいま気づいたんだけど、イーモバイルって、IPv6でもインターネットつながるんですね。
イーモバイル(emobile)はIPv6対応しているデュアルスタック構成のようだ。|恵比寿で働く仕掛け人~プロデューサーただし~

マジでっ?!

ipv6ng1.png

・・・だめだよね。だいたいこれで通るんだったら、イーモバイルを使っているユーザーは全員IPv6アクセスしていることになってしまう。

でも、プロデューサーただしさんが言うとおり、http://[2001:268:fd01::1]にアクセスしてみると、たしかにKDDIのサイトに繋がります。(←IPv6対応のすんでいない人は、このリンクをクリックしても繋がりません)
つまり、ホスト名じゃなくてIPv6アドレスでアクセスしてあげればいいのかな?

ググってみたら、これもOCNのサイトで説明されていた。

IPv6ブログ:アクセス先のサイトがIPv6に対応しているか確認したい(nslookupコマンド)

nslookupのデフォルト設定では、DNSのAレコードを参照するようになっているためIPv4アドレスの答えのみが返ってきてしまいます。そこで、IPv6アドレスに関する答えを得るためには、AAAAレコードを参照させるコマンド「set type=AAAA」を設定します。

C:\WINDOWS\system32>nslookup
> set type=AAAA
> www.ocnipv6.jp
権限のない回答:
名前:    www.ocnipv6.jp
Address:  2001:218:2001:3005::7f

取れた。

プロデューサーただしさんのやり方を真似て、ブラウザのURL欄に[2001:218:2001:3005::7f]/と入力してアクセスしてみる。

ipv6ok2.png

おおぉお!
念のためKameプロジェクトにもつないでみる

ipv6ok1.png

目的達成(笑)

あとで調べてみたところでは、イーモバイルのダイアルアップでつなぐと、ISATAPというIPv4-IPv6移行のための技術でIPv6プロトコルを通してくれるらしい。たぶん、PC内でISATAPトンネルに潜った後、イーモバイルのネットワークからIPv6ネットワークに出て行ってるんだと思う。

まとめ

IPv6のWEBページにつないでみたい時は、イーモバイルのモデムでダイアルアップして、IPv6アドレスを直うちしてあげればよい(例:[2001:218:2001:3005::7f])

本当ならば、http://www.ocnipv6.jp/でアクセスできるとかっこいいのですけど、そのためには、DNSサーバがホスト名をipv6アドレスに解決してくれる必要があるはず。それとも、ブラウザがAレコードじゃなくてAAAAレコードを取りに行くようになるんだろうか。この辺はもうちょっと勉強がいりそう。