マンガ喫茶で仕事をする実験

ノートパソコン一台あればどこでも仕事の出来る身分なので、待ち合わせなんかの時は数時間早く着いて周辺の喫茶店で仕事をしたりします。日によって場所が変わるので、各地の電源のとれる喫茶店を教えてくれるバッテリーオアシスはたいへんありがたく使わせていただいています。

バッテリーオアシス -パソコンの電源が使えるカフェー

が。そうはいってもカフェというのはお茶を飲むためのところで、仕事をするためのところじゃないので、騒がしいお客さんがいたり、電源のある席がすでに占領されていたり、椅子が貧相で長い時間座っていられなかったり、いろいろと苦労がつきまといます。お店からしたら、コーヒー一杯100円で粘られてはたまったもんじゃないでしょうし。

長時間にてほしくないオーラのお店

だったらいっそ、長時間居座ることを前提にしているお店の方がいいんじゃないかな、ということで、マンガ喫茶を試してみました。

MEDIA CAFE お初天神

今回使ったのはMediaCafeというところ。

マンガがあるので、仕事にならんのじゃないかと思っていたのですが、ビジネスシートで個室に入ってしまえばマンガが見えないのであまり気になりません。
最近のマンガ喫茶は寝ることを前提としている^^;せいか、分煙もきっちりしているし、携帯電話すら使用禁止なので、喫茶店よりよほど静かです。
3時間1000円なら、悪くないかもなぁ、と思いました。

余談
 喫茶店やマクドナルドで仕事をした時のコーヒー代を経費につけると、税務署から「それって個人で飲食したお金でしょ?」とクレームがつくのだそうです。個人事業主の立場としては、電源を借りる名目としてコーヒー取ってるのですが、レシートにコーヒーと書いてある以上、電源代だと言ってもあんまり認めてもらえないみたいです。
 で、どうせやるのなら、場所にお金を払うマンガ喫茶の方がまだ経費として認められやすいと聞いたことがあります。そういう意味では、「ビジネスシート」と名のつく席を借りるのはなかなかいいのかも。

週三日働いて食べていくことは可能なんじゃないのか?2

 圧縮新聞とか、二つ名メーカーで有名なニート、phaさんとのtwitterでの話。


pha: 僕には自分のやることをお金に換金したくないという欲求が強くあるのかもしれない

pha: まあもうちょい金銭的に追いつめられたら考え方も変わってきそうだけど。

mogya: 余裕がない状態でお金を稼ごうとするとやりたくないこともやらないといけないと思うのです。

mogya: 余裕があれば、やりたくない仕事はお断りすればいいので、結果的にやりたくないことをやらないですむと思っています。

mogya: 「お金は大事だぞ。これがあれば嫌な奴の言うことをきかないですむからな」とヤン・ウェンリーの父上も言っておりました。

  (注:「金銭は決して軽蔑すべきものじゃないぞ。これがあれば嫌な奴に頭を下げずにすむし、生活のために節を曲げる必要もない。」ですね。)

pha: @mogya 余裕があっても余裕がなくてもお金を稼ぐにはやりたくないことをやらねばならない、とか今思っていたりします・・・

pha: お金を稼ぐということをひたすらやりたくないというか



今とても興味がある話題だったので、つい絡んでしまいました。

自分は、自分の成果物をお金に換えるのが全然苦にならないので、その辺、phaさんの気にされているところに土足で踏み込んじゃっているのかもしれません。もしもそうだったらごめんなさい。


繰り返しになりますが、自分、phaさんの理想にはとても共感しております。

朝は好きな時間に起きて、仕事などで電車に乗ったりどこかのビルディングとかの一室に通ったりする必要はあまり無く(電車やビルや人ごみは僕を消耗させる)、仕事をするとしても週3日くらいで、そのとき自分のやりたいことに没頭できる環境があり(今ならプログラミングとか読書)、作業に飽きたら2時間ほど散歩したり本屋に行ったりして、午後には1時間くらい昼寝をしたりもし、それで周りには喋ったり遊んだりして面白い友達がいて、かつ独りでいる時間と空間もちゃんと確保できて、週に一度か二度友達と遊び、美味しいものを食べて美味しいお酒を飲んだりして、月に一度は小さな旅行をして、引っ越し好きなので一年に一回か二回は引っ越しをして、年に一度は外国に遊びにいったりする、というようなリズムで暮らしていけたら自分は幸せなんだなあと焦点が絞れてきた。まあ今のニート生活をずっと続けて行ければいいという話なんだけど。

(ニート的人生設計 – phaのニート日記)



で、それは、フリーランスをうまく活用すればそれは可能なのではないか、と言ったのですが、

(週三日働いて食べていくのは可能なんじゃないか。 – もぎゃろぐ)

今年の一月に独立して、半年間やってみて、不可能じゃなさそうだ、という感触を得ました。

どうやったか。会社を辞める前にお会いしたお客さんから、一年間、ガバっとまとめてWEB開発を見る契約というのを結びました。

お客さんはこれまでIT以外で活躍してこられた会社さん。そろそろITにも投資したいよね、ということで、こんなウェブショップはどうだろう?こんなサイトって作れないの?というような形で、ITに関して種をまいている状態です。

自分はそれに対して、業界の動向とか、技術的アドバイスと、実際の開発を請け負っています。



お客さんから見たら、社員を一人抱え込んだら年間1000万円(しかも簡単に首を切れない)ですが、自分に頼むことで、それよりずっと安くエンジニアを確保することができました。僕から見たら、いつ昼寝をしてもいい状態で一年分の生活費を確保することができて、Win-Winです。



とりあえずこれで、生活の最低ラインがカバーできました。



このお客さんのためにつっこむ工数は、だいたい週に3ー4日程度。あとは、いいめもとか、HumanDateとか、作りたい物を作る、という感じです。



お客様とは基本メール/チャット/skypeベースでお話をするので、どこに住んでいようとあまり問題になりません。「いついつまでにこんなの作りますね」という約束さえ守れば、時間配分は僕の自由です。

朝は起きたい時間に起きて、風呂に入りたくなったら入って、昼寝したかったらする。

昼間っからヨメと二人で町の商店街に買い物に行って、一個350円のスイカを見つけて驚喜しながら帰ってくる ←おいしかったです(^^)



そんなことしつつも、毎日8時間くらいは開発の時間を確保して、この時間にお客様から受けたソフトを開発したり、いいめもの開発を進めたり、それ以外にも作りたいと思ったら作る、まあそんな感じの生活です。



引っ越しは好きではないので一回しかしていないし、友達と遊ぶのも月に一回くらいですけど。

あと、自由な時間が増えても、やる気とかそのほかのリソースがボトルネックになるので思ったほど自分の思った物はつくれなくて、この点はちょっと誤算でしたが、ともあれ、お昼寝したいときにお昼寝ができる生活は実際実現できています。

「そんなのいつまでも続くはずがないだろう」って言われるかもしれないです。

実際、特定の一社に売り上げが依存してしまっているので、「来年は契約しません」って言われるとちょっと困ったことになります。



けれども、ここ一年間、いいめも関係で、何度かおもしろいビジネス展開のお話がありました。それ以外でも、「こういうことやってくれませんか?」っていうお話はいくつかいただいております。



自分で自由にできる時間を確保してあれば、そういうお話に対して即座にリソースをつっこんで対応することができます。



今の時点ではまだ次の足場は緩いですが、これを繰り返すことで、今の生活を確保することは不可能ではないんじゃないのかな、と思っています。

メタルラックで組む仕事場

そういえばご報告をしていなかったのですが、4/15から兵庫県に引っ越してきました。
べつにはてなさんを追いかけたわけではないですが、独立して、常駐のお仕事は引き受けないと決めた以上、べつにもはや東京にいる必要もないんじゃね?と思ったので自宅を売りに出したら売れたので引っ越した、という経緯です。

新居は大阪にほど近い賃貸マンション。生活スペースが以前より広くなったので、6畳間を丸ごと仕事スペースにしました。

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机も本棚もサーバスペースも、すべてメタルラックで組んでいます。

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机の両脇に別系統の電源を引いてきました。片方は携帯電話などのガジェット充電用。もう一個はディスプレイやPCの電源に利用しています。

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 こちらはサーバスペース。プリンタやスキャナ、FAX、ルータやサーバなどはすべてここに集まっています。自分の机とは別にサーバスペースが確保できたので、これでもう「ぬいてはならぬ電源を抜いたぁ~っ!」というような悲劇とも無縁です。

masuidriveの人の仕事場や、はてなさんの新社屋には到底かないませんが、ヨメと二人で仕事をするには十分広いんじゃないかと思っています。

[確定申告]なんでも経費申告しておいた方が得になるらしい。

確定申告の締め切りが迫ってきて、Twitterを見ていると泣きそうになっている方がたくさん。とっくに片づけてのんびりモードのもぎゃですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか?(ひだりうちわ~)



で、よく見るのが「これって経費に入れていいのかなぁ」という話。最近見た本で、大変参考になる話が書いてあったので、ちょっとご紹介です。



ぶっちゃけ、関係ありそうだったら何でも入れてしまうのが良策らしいです。なぜか?


「こわいな~とやたら神経質になって、何も計上してなきゃ五千円納めるはずのところなんです。でも、とりあえず仕事で使ったことは使ったんだから計上しとけってした場合、たとえ7割がハネられたとしても納める税金は四千五百五十円。ね、もし半分も認めてもらえたりしたら、十分特になっちゃう計算なんですよ。そう考えると、しょせん見解の相違に正解なんかないんだから、臆病になるだけ損なんです。」



最悪、税務署からダメといわれて過少申告課税というのをとられたとしても、過少申告課税は追徴された税金の10%しかかからないし、申告した経費がことごとくはねられることは普通ないので、経費かどうか不安な物を遠慮して申告しないより、強気に全部経費として申告してあとから過少申告課税された方が安くすむ可能性が高い、ということです。



あれですね。サッカーで、ゴール前にフォワードがフリーになってしまった場合、そのままシュートさせるとほぼ確実に一点とられるけれど、反則覚悟でとりあえず足を出して邪魔しちゃえば点は取られないかもしれない、というようなものでしょうか。



もちろん、露骨な所得隠しとか、領収書の偽造とか「犯罪行為」に手を出すとそんなわけにはいかなくなるのですが。その辺も本に書いてあります。いい本だと思うので、興味のある方は買って読んであげてくださいませ。


サラリーマンが自分で買った本やサーバ代を経費にする方法

IT関係の会社にお勤めだったら、技術書を自腹で買ったりすることがあるかと思います。
会社が出してくれるなんてことは滅多になくて、ほとんどみんな自腹なんじゃないでしょうか。

自営業になると、技術書は全部経費として処理することができます。多少技術と関係なくたって、みんな容赦なく経費にしています。

あと、IT関係のイベントの参加費用。

自営業者だと、こういうイベントの参加費用は経費です。往復の交通費だって経費です。
サラリーマンだと、これが全部ポケットマネーから出ていたりしないでしょうか?

会社に勤めていた頃、これが納得いかんなぁ、と思っていました。

いちおう、給与所得控除ということで一律3割くらいが経費だということになっているのですが、まるで勉強にお金をかけない人もたくさん使う人も同じ経費?それってつまり、自腹で勉強すればするほど金銭的に損をするということですよね?

納得いかんなぁ、と思っていたものの、技術は自分の身につくものだから、と思って投資し続けてきたのですが。
これを全部経費にする妙案を思いつきました。

「開業費」です。

サラリーマンを辞めて自営業者として事業を開始すると、開業に必要だったお金は「開業費」として経費にしていいことになっています。
開業と同じ年に使ったお金じゃないといけないとか制限もなく、二年前だろうと三年前だろうとOKです。

…じゃあこうしよう。僕が今まで勉強してきたのは、会社の仕事のためじゃなくて自分の開業準備だったんです!(なんだって~!?)

だって、本当に会社の業務に必要な本だったら会社のお金で買っているはずです。

#実際、すっごい高くて業務に直結する本は、稟議書書いて買ってもらったこともあります。

本当に業務で必要なイベントだったら、会社から費用が出て「行ってこい」言われているはずで。わざわざお願いして有給を「とらせていただいて」行ったイベントが、会社にとって必要なものだったわけがない。

と言うことは、会社が認めてくれなかった本やイベントにかかったお金は会社と無関係なのだから、全部僕の開業準備です。

おお、すごいぞこの理屈。この理屈を適用すると、サラリーマン時代に技術に投資したあらゆるお金が経費にできます。

RubyOnRailsの本も、linuxの本も。ノートパソコンもレンタルサーバ代も。
あっちこっち参加した勉強会の費用だって、開業に必要な人脈を作るために必要だったお金です。
当然、そこへ行くのに必要だった交通費も!

開業費は、開業した業務と明確に結びついていれば何年前だってつけられるので、領収書さえあれば、何年分もの書籍代が全部経費になってしまいます!

…なんだかすごいナイスアイデアのような気がするのですが、実際のところどうなんでしょう?
自分は法律や税金の専門家じゃないので、ダメな理由をご存じの方がおられたらつっこんでくださいませ。

一応僕も、今年の春頃には、青色申告会で聞いてくる予定です。

自営業だといつでも風呂に入れる

Akkyさんが「部分的に」フリーになったそうで、おめでとうございます。フリーいいっすよ!


自宅だとお茶とトイレが近くていい



そうですよね!朝昼晩ご飯を自宅で食べられるのはもちろん、10時と3時のおやつだって食べられます!



自分の場合、さらにこんなのを導入して、仕事中に風呂にも入れるようにしました。




24時間いつでも風呂に入れる「沸かし太郎」!

キーボード打っていて手が冷えたらいきなりお風呂で暖めることができて、とても快適です☆


独立自営業者の値付け方法

 独立すると、自分で営業しないといけないので、

「で、いくらでやっていただけますか?」と聞かれることが出てきます。



ここで何の考えもなしに「いくらだったら出せますか?」とか言っていると、価格決定権を持っていかれて、どんどんワーキングプアになっていくので、自分の中で適切なお値段、というのを持っておく必要があります。



 もちろん、交渉術として「いくらだったら出せますか?」とカマをかける手はあるのかもしれないし、
決めたお値段では受けられそうにないときでも、面白そうな仕事だったら安く請けるとか、
交換条件を出して値下げしたりできるのが独立自営業者の面白みではあるのですが。それにしたって基準は必要です。



そういうわけでどうやってお値段を決めるか。
一般的なのは、自分が年にいくら稼ぎたいか決めて、そこから逆算する方法のようです。



たとえば100万円/月稼ぐと、年商1200万円になります。



100万円/月ということは、20日/月と考えて

  • 5万円/日
  • 6250円/時間

となるわけです。



例えば一日でできそうな開発だったら5万円でいかがですか?

週二日くらい取られそうな長期の開発だったら、40万円/月でいかがですか?となります。



友人のホームページを作成するのに、きりのいいところで一万円でどう?というのはつい言ってしまうことですが、
これをやってしまうと、つまり2時間で片づけても赤字の仕事になってしまうわけです。

よーく頭にたたき込んでおけっ!(涙) >自分



(おまけ)

 当然ですが、上記のやり方で仕事をうけていると、年商は確実に1200万円以下になります。
自分で営業して自分で仕事を取ってこないといけない以上、一日8時間20日べったり仕事があるなんてことはありえません。

会社に行けば毎日確実に仕事があるサラリーマンって、実はすごいことだったんですね。

仕事のできるところ

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独立したので、どこでも仕事ができます。家でやったってかまわないのですが、場所を変えたほうが集中できるので、あえて外出して仕事をすることも多いです。



どんなところで仕事をするかというと。

  • 電源が取れて
  • イーモバイルの電波が入るところ

バッテリでもいいのですが、時間を気にするのが嫌いなので、できるだけ電源の取れるところがうれしいです。



こういう条件を満たすところがどこにあるかというと。



マクドナルド

 最近できたお店では、電源つきの席が用意されています。BB-Mobileを提供しているくらいなので、当然ノートパソコンを使ってもおこられたりしません。ホットアップルティー一杯100円で粘れるのがうれしい。



モスバーガー

 同じく、最近できたお店では、電源つきの席が用意されていて、ノートPCを使わせてもらえます。こちらも、ジャスミンティーを頼むと150円で粘ることができます。ペットボトルなのもうれしいところ。



喫茶室ルノアール

 都内にたくさんある喫茶店です。お客さんが長い時間いることを想定したつくりになっていて、電源だけでなく、携帯電話の充電器まで貸してくれたりします。



図書館

 図書館によりますが、電源取らせていただけることがあります。全面禁止のところも多いですが。



マクドナルドとモスバーガーは安くてうれしいのですが、その分、中学生とか高校生が騒いでいることも多く、耳栓必須です。ルノアールはいつでもすいてて適度に静かなので、たまに使う程度ならこっちがよいんじゃないでしょうか。

ちなみに、電源取らせてくれるお店のリストは、首都圏限定 無線LAN 電源利用 モバイルカフェ – ワイワイマップに情報が集まっています。



ほかにも、この系列のお店は電源取らせていただけるとか、あったら教えてくださいませ。