IPA未踏ソフトウェア創造事業 2007年度I期畑PM採択プロジェクト 最終成果報告会に来ています。
ゲストとしてmixiの笠原社長にお話ししていただいたので、先日の、会社を大きくしたい理由、というのを質問させていただきました。
質問「なぜ10人程度でずっとそのままにするのではなくて、苦労してでも会社を大きくする方を選ばれたのですか?」
笠原さん
「うーん。増やさない判断はありだと思うけど、大きくする方を選びました。」
「まず、大きなサービスを作りたい、大きな貢献をしたいと思ったら、大きな組織が必要になります。」
「あと、当時若かったから。20人程度の規模で会社を維持することは将来でもできる、大きな組織に挑戦することは今しかできない、と思いました。」
なるほど。そんなこといつでも出来る、といわれると確かにその通りなのかも知れませんね。
日: 2007年12月1日
第7回OBIIミーティング、Google「Android」は何をもたらすのか
[[第7回OBIIミーティング、Google「Android」は何をもたらすのか:http://obii.jp/2007/11/7googleandroid_bf9f.html]]に行ってきました。
*Andoroidとは? by [[美谷さん:http://blog.pasonatech.co.jp/mitani/]]
参加メーカー
-いろんなメーカーが集まった、といわれているけど、NOKIA,Verizon,Vodafoneなどは入っていない。
-一方、スペインで圧倒的勢力を持つテレフォニカが入っていたり。
-でも、どこまでみんな本気かは不明。
国内は?
-KDDIは、googleと仲がいいけど、ナビタイムとかのつきあいがあるから、簡単には手を出しにくい
-ソフトバンクは、Yahooがあるから….
-ウィルコム、イーモバイルは有望かも。
OSを搭載している携帯電話はすくない
-世界的な携帯電話の主流はチープ端末。
-スマートフォン市場が今後成長するか?
3つのポイント
-オープンソースの可能性:linuxが競合?
-キャリアの壁:Googleがsprint買収の可能性?
-世界的には、3Gネットワークがあるのは先進国だけであり、andoroidの力を利用できるネットワーク、価格体系が整っている市場は限られてくる。
キャリアの壁を突破する方法
-力ずくで突破:どこかのキャリアを買収
-テレフォニカのようなメーカーと組んで、地方から攻める
その他
-賞金10億円のコンテスト
-[[日本アンドロイドユーザーグループ:http://www.android-ja.net/]]
皆様のコメント
-OSレイヤーじゃなくて、ブラウザレベルでGoogleMapsなどが動けばいいわけで。OSである必要はないのかも。
-iPhoneに匹敵するキラーコンテンツが見えない。何かあれば、ユーザー主導で動く可能性が出てくるのだけれど。
-Googleとして何がしたいのか。オープンソースゆえに高機能になってしまって、チープ端末に乗せにくくなったように思う
-サービスを提供する側としては、高機能化は歓迎。「わー、Googleが攻めてきた~!なんかしなくちゃ!」となるとうれしい。
-モバイルに適したコンテンツがでてくるのか。
-GoogleGearsとの合わせ技に期待。
-Javaもどきの言語が普及すると、Googleが第二のSUNになるのか。
-最悪、キャリアがいなくたって、無線LAN電話という手もあるぞ。どうせ農村部にいる人は買わないって。
-さらに最悪、撤退したってGoogleにはさほど被害はないんじゃないの?
-個人情報を握りたいのかなぁ?
-非携帯電話業界へのインパクトはでかいよね。でもキャリアから見たら、たぶんないなぁ。たぶん各社、いちおう保険で1台作ってみる、くらいかなぁ。
-お金の使い方がうまいなぁ。
-困る会社は多いけど、伸びる会社が思いつかない
-パソコンと携帯、今は別の世界だけど、それをうまく変える方法をandoroidが提案しないか?
-家電メーカーから見ると、単なる新しいlinuxディストリビューションに過ぎない?
-組み込み開発の立場からすると、WEBと連携するアプリを作るのは結構大変。携帯電話より、DVDレコーダーとかカーナビなどの家電向けのほうが面白いのでは。現行WEBにつながる有望なOSがないので、うれしいかも。
-Googleのサービスは気がついたら使うことになっていることがあるので、5年後くらいだと面白いかも。
-andoroid vs 任天堂DS
-googleの新機能はいつも不連続。なので、andoroidも意外と何とかなっちゃうのかもしれない。
-メディア側が作ったプラットフォームというのは初めてだよね。たとえばYahooはブラウザの制限でいろんなことができずに苦労している。そういう意味では期待したい。
-日本だと、MVNOでなんとかならないか?
-googleの思惑が見えない。PCと携帯をシームレスにつなげるサービス、かなぁ。
-自作携帯?でも今のままだと、オタクガジェットで終わってしまう….
-今現在国内で携帯をメインに使っているユーザー、モバゲータウンとかmixiを使っているユーザがandoroidに魅力を感じるか?
-B2Bは?
*グループディスカッション
Q:”andoroidプラットフォームを面白く使うアイデア”を考える
-コンテンツ?
-ビジネス?
3人一組のチームで30minのディスカッション
フィールドワーカー向けソリューション
-普及するための壁
–開発側:オープンソースなのでうれしい
–ビジネス:お金にならない。ユーザーにとってうれしいの?
–ユーザー
-フィールドワーカー向けソリューション
–日本語入力
–そのほかアプリ
-Q:それって儲かるの?
-A:まあ普及に応じてそれなりに….
手っ取り早くアプリを作ろう
-ライフログをとる機能
-ブログが書きやすい
-3年、10年とためると、自叙伝が書ける
-行動履歴はビジネス的においしい
-交通量調査も出来る!
-スケジューラとGPSのマッチング:例えば、スケジュール「野球を見に行く」、GPSで「横浜スタジアム」、写真があれば、全自動でブログが書けちゃう
-Q:それって他のOSじゃダメ?
-A:ダメじゃないが、Googleカレンダーがあってpicasaがあるので。
2011年Andoroidの旅
-2011年、なぜか、andoroidが世界普及率7割に!なぜ?
-インストールしたら一端末あたり500円払ったる!by Google
-切り替えに費用はかかるけど、ブラウザとか、各種ライブラリにかかるお金が削減できるから、もしかしたら安くなるかも。
-すると、キャリアから圧力がかかったり、価格圧力でandoroidに流れるかも。
-Googleの狙いは? andoroidに含まれているアプリGoogleCalendar,Gmail….を通して、ユーザーの行動情報がとれる
-「私より私を知っている携帯」
-Q:この場合、日本のキャリアはOSをクローズにしてくる?
-A:してくるでしょうねぇ。
-Q:これって誰が「面白い」の?
-A:キャリアさん(笑)
日本のサービスを世界へ
-Googleの役員の身になって考えよう
-日本のサービスは世界を一周先行している。日本のサービスを海外に持っていく
-例:Gデコ、Gノベ、Gゲー
-Gデコ:デコレーションメール
-Gノベ:ノベル
-Q:Andoroidである必要があるの?
-A:gmailだってgmailである必要ないじゃん。
-Q:シンビアンがSデコを投入したらどうするの?
-A:コマーシャルを流して対抗する
andoroidはまだこれから進化する!
-メーカーさんが巨額の資金をつっこんでサービスを作っても、一社でしか使えないから普及しない。andoroidが普及することで山地がいきなり平野になる可能性がある。
-Andoroidがあることで、いきなり世界市場が誕生する
-携帯電話の形を変えよう。
–手でもって話す
–→手で持ってメール
–→首輪とか?
–ぶっちゃけ携帯電話って一人一台持つ必要はないのでは?
–すべてのデータはWEBに上がっているから、誰の携帯を持っても指紋認証で自分の携帯電話になる!
—例:朝自宅の端末で読みかけていた新聞は、会社のPCで続きが読める
-Googleはバックボーンに注力する
-フロントエンドはいろんなメーカーが用意する
AndoroidのデモはAndoroidで。
Andoroid上でプレゼン(?)していただきました
-GoogleMapsがWEBサービスの50%
-カメラで取るとそれが何か教えてくれる
-音声認識→翻訳
-位置依存検索サービス。大阪でマックといえばマクドナルドを探さない
最後のチーム
-Googleって、あとからお金儲けの方法を考える会社。Adwordsを開発する前は青息吐息だった。Andoroidも同じ道をたどるのかも。
-ユーザーに提案するAndoroid。そのあたりだと友達がいますよ、ここでこれが安いですよ、などなど。便利さと、適度なおせっかい
-コンテキスト依存広告。
-世界的には低価格端末が主流なので、赤字覚悟でgPhoneをばら撒いたあと、何とかするとか。