「天使の野菜」で有名なフェアリーエンジェルさんを訪問してきました。
第13回OBIIミーティングin京都「農業×イノベーション~野菜工場で変わるビジネス~」
LEDや蛍光灯のともるクリーンルームで野菜を水耕栽培するだけでなく、そこで取れた野菜をカフェで振る舞うユニークな企業さんです。
カフェを作ることで、「工場野菜ってどんなの?」というお客さんに実際に食べてもらうことができると同時に、食べた人の声をそのまま工場に反映することができます。
(そしてたぶん、経営の安定化にも多少寄与しているのではないかと。)
話を聞いた時には、うまくやっているなぁ、と思って聞いていたのですが、やっぱり苦労はあるみたいで。
カフェで振る舞っているとはいえ、それだけでは意味がないので、やはり世間に流通させる必要があります。
「天使の野菜」というブランドを作ることで、百貨店で打っていただくことに成功したのですが、通常のスーパーに出すと、普通の露地物野菜との価格競争が起こってしまいます。
たとえばレタスだと、露地物はだいたい100円。フェアリーエンジェルさんがめいっぱいがんばっても150円。
無農薬で、洗わなくてもよくて、普通の野菜よりおいしいブランド野菜とはいえ、1.5倍の差は厳しい。
で、この状況に対して、どんな販売促進方法を考えられるか、というお話をしてきました。
自分のチームでは、こんな提案をしてきました。
- 直販の改善:直販で買っていただいているお客様情報の追跡(CRM)はまだまだ改善の余地がありそう
- 輸出:中国とか。普通に考えるとコストがあいませんが、日本は野菜を輸入する立場なので、もしかして帰りのコンテナはスカスカで、安く載せてもらうことができるのでは。
- 巨大化/極小化:野菜工場なのだから、大きな野菜や小さな野菜が作れるかも。3倍大きなレタス、3倍小さなレタスは露地物では絶対に作れないから、オンリーワンの商品になる可能性がある。
懇親会で出していただいた野菜ジュース。見た目は青汁ですが、野菜ジュース特有の苦みが全くないので、これだったら本当に子供でも飲めちゃいそうでした。