前回紹介したExpression Web2に、PHPを扱う機能がついているそうなので、これもついでにやってみました。
結論から言うと、ApacheとかIISをインストールすることなしに、Windows上でPHPをデバッグ/実行する環境が作れるので、WindowsでPHP使う人は多少便利かも。
Expression Webのインストール
試用版をインストール。
途中、製品キーを要求されるので、「オンラインで製品キーを入手するにはここをクリックします」をクリックしてWebサイトへ。
メールアドレスも名前も不要で、CAPTCHA文字列だけ入れたら製品キーをもらうことが出来ます。
もらった製品キーを入力してインストールを続行。
バックグラウンドでダウンロードしながらインストールするので、ちょっと時間がかかります。
これでExpressionWebのインストールは完了です。
PHPのインストール
日本PHPユーザー会のサイトからリンクをたどって、Windows版PHPをインストールします。
そのときに、php-cgi.exeをインストールしてもらう必要があるので、
cgiサーバを聞かれた時に、「Other CGI」を選ぶのがいいみたいです。
Expression Webの設定
ここに、php-cgi.exeのパスを入力。普通に入れたら、「C:\Program Files\PHP\php-cgi.exe」になるかと思います。
作成
「新規作成→PHP」でphpファイルを作成します。
開いたファイルはデザインをいじるためのビューになっているので、コードビューに切り替えて、
なんか適当にPHPのコードを入力。ちなみにctrl+spaceでコード補完が利きます。
入力できたら、おもむろにF12をポチッとなすると…
PHPのコードが実行されて表示されます。
前回書いたとおり、IE以外のブラウザも起動することが可能です。
「Microsoft Expression 開発サーバー」という独自WEBサーバを持っているらしくて、これがphp-cgi.exeを呼び出して実行結果をブラウザに引き渡しているみたい。
この方式だと、ポート番号が毎回異なるので、このままインターネットに公開することは困難ですが、その代わり、外部から攻撃することも難しいので、VertrigoServとか、XAMPPより安全ですね。
そのほかやってみて思ったこと
[Think IT] 第2回:Expression Studioは開発に使えるのか? (3/3)
をみると、文字コードShift-JISで保存してしまうので使い物にならない、といわれていますが、ExpressionWeb2では、utf-8で保存してくれるし、変更も可能です。たぶんこれ、ExpressionWeb1の情報ですね。
ブレークポイントを貼ったり、変数ウォッチしたり出来るわけじゃないので、VisualStudioみたいな環境を期待していると物足りないかもしれません。どっちかというと、デザイナさんがちょっとページに埋め込んだPHPをデバッグしたり、HTML部分との調和を確認するための機能なのかもしれませんね。