自分、投資の専門家ではないので、もしかしたら細かい部分では間違っているかもしれないし、だいたいなんでプログラマがパソコンサポート業の方に向かって投資を説明しなきゃいけないのか、自分でも意味がわからないのですが(笑)、でもなんとなく上手に説明できるような気がしたので試しにやってみます。
話の種ということでご容赦を。
このところ、ガソリン代は毎月約10円ペースで値上がりしてます。
一向に値下がりの気配を見せません。
テレビやラジオで聞く限りでは、アメリカのバブル崩壊(サブプライムショック)のおかげで、投資先を見失ったアメリカの投資家の利益を得るために、原油先物取引に金が流れ込んだために値上がりしているんだそうです。
つまり、ガソリンが値上がりした分は、全て投資家が利益を得るためだけに回っているわけです。
頼むから、どこの誰がそんな迷惑な方法で利益を得ているのか、誰か名前を公表してくれ…。
そういう迷惑なヤツは、とっとと晒し者にされてしまえ!と思っているのは私だけではあるまい。
(パソコントラブル出張修理・サポート日記: いつものガソリンスタンドにて。)
誰って、あなたなのです。
ここでいうあなたというのは不特定多数のみんなという意味で、笹本さん(記事を書いた人)おひとりを名指ししている訳じゃあないですよ。でも、「そんな迷惑な方法で利益を得ている」人を全部晒し者にしたら、たぶん笹本さんご自身のお名前もそこに載るだろうと思います。
笹本さんは、自営業なので国民年金でしょうか。何らかの年金には入っておられますよね?
いろいろ悪評の出ている年金制度ではありますが、(たいていの場合)払ったお金よりたくさんのお金がもらえる制度なのは事実です。
あと、10年預けたらちょっぴり増えて戻ってくる医療保険なんかもかけておられないでしょうか?
毎年10万円払って、無事故だったら10年目に101万円返します、みたいなやつです。
年金も保険も、すっごいお金持ちがいておこづかいをくれているわけじゃないので、何らかの方法で預かったお金を増やさないといけません。
さて、どうやって増やしているのでしょう?
笹本さんみたいに事業をする人に貸し出す方法もあります。
あるいは、事業をしない人でも、教育ローンとかおまとめローンとか、まあ様々な名目でお金を貸して、利子を付けて返してもらうことで、お金を増やす方法もあります。
自分たちで事業をして増やす方法もあります。東京にでっかいビルを建てて企業に貸し出して、かかったお金より賃料の合計が大きくなればお金が増えるよね、とか。
いずれもそれぞれやっていると思うのですが、もっと効率のいい投資のやり方もあります。プロに任せる方法です。
プロは、様々な投資対象を知っていて、その中でもっとも効率のいいやり方を見つけて、投資してお金を増やしてくれます。
素人が自分でパソコンを直せないから笹本さんにお願いするのと同じ理屈で、保険会社や年金組合は、お金を増やしてくれるプロにお願いすることにしたわけです。
これが、笹本さんが言われている「投資家」と呼ばれる人たちの正体です。
投資家ってまるでお金持ちが道楽でやっているみたいに思っておられるみたいで、実際そういう人だっていると思いますが、僕らの年金とか保険で預けたお金だって、投資家によって運用されているのです。
投資家の仕事は、お金を増やすことです。笹本さんが壊れたパソコンを直せなかったら次から仕事がこなくなるのと同様に、投資家の皆様は、お金を増やせなかったら次から仕事がこなくなる運命を抱えています。当然彼らとしては、もっとも儲かると判断されるところに預かったお金を投資「しなきゃいけない」のです。
もうわかったと思いますが、投資家の皆様が今一番儲かる方法はなんだろうと考えた結果、それは原油投資だね、ということになったわけで。
この投資家にお金を預けたのは誰だ!?って保険会社や年金組合で、そこにお金を預けたのは誰だ!?っていうと、結局僕らだったりするわけです。
笹本さんがお客様のパソコンを直した結果、新品のパソコンが売れなくなったじゃないか!日本のGDPが下がっているぞ!(そういう迷惑なヤツは、とっとと晒し者にされてしまえ!)といって批難することはできないですよね?投資家にとっても同じことです。お金を増やすのが仕事ですから、投資対象が値上がりしてみんなが困ったと言われても、そこまで責任とれませんよ、というところだと思うのです。
彼らは彼らなりに、僕らのために一生懸命働いているのです。いえ、お金持ちのためにはもっと一生懸命働いているかもしれませんけど。
そうはいっても、投資で僕らの実生活に悪影響が出てくるようでは困ってしまいます。だいたい、年金の利子よりガソリン代の方が高くつくようでは意味がないのはよくわかります。
そう思うのであれば、そこは、政治の領域です。
お金を増やすために銀行強盗をしてはいけないのと同様に、原油や食料の取引については本当に必要な人以外買ってはいけないことにするとか、そういう取引での利益の税金を高くしてあまりうまみが出ないようにするのか。なんらかのルールを考えるのは政治であって、投資家の仕事ではないのです。
そのやり方もまた難しいからみんな苦労しているのですが。とりあえず、投資家というのは悪の秘密結社の手先ではないんだぞ、というお話でした。
ご解説ありがとうございます。でも、さっぱりわかりません(笑)。
修理屋さんが修理したから新品が売れなくなってGDPが下がるとか…。
もぎゃさんはクルマぶつけたら毎回新品買うんでしょうか?だとしたらすげぇ。でも地球に優しくねぇ(笑)。
>でも、「そんな迷惑な方法で利益を得ている」人を全部晒し者にしたら、たぶん笹本さんご自身のお名前もそこに載るだろうと思います。
利益得てないんですけど。
ガソリンの値上げおよびそれがらみの値上げですべてパァな還元って利益って言わないんですけど。
間接的な投資の結果、2年分のン十万円の定期の利息が、なんで数回の時間外引き出し手数料で消えるかね?
庶民が得てない利益分を誰が握ってるか、それが問題なんですけど。
もぎゃさんのおっしゃるとおり、お金は勝手には増えません。
増えたにしても、かけた分相応にしか増えません。
それが投資ですよね。
たとえば仮に200%増えたなら、100円(それも間接的に)しかかけてない庶民は200円に。100億円(それも直接)かけた金持ちは200億円になってる、ってこと。
それを「あんたも利益得てるから」って言われても…。
200%増えたって言っても、もぎゃさんのおっしゃるとおりで、お金は細胞分裂みたいに自分で増えるわけじゃないから、お金持ちに支払う巨額の配当は、誰かから掠め取らなければなりません。
そう、石油価格に転嫁して、多数の庶民から掠め取ってるだけです。
いきおい、還元されてるはずの「庶民の利益」すら吸い上げてるわけです。
そこいら辺を見落としてやしませんか(笑)。
もぎゃさんは、ファンドや投資家が、庶民に痛みを負わせて知らん顔して、悪いのは政治で、ファンドや投資家だけ何の痛みもなくていいんだ(笑)。
それはおかしいから、ファンドや投資家に「それ相応の痛み」を食らってください、と言ってるだけ。
もぎゃさんの論理では、政治家が一方的にかわいそう過ぎるよね。
よっぽど政治家がお嫌いだと見受けられます。まぁ気持ちはわからなくもないですけど。
原油マネーで儲けてるファンドや投資家にお金を預けてるのが保険会社や年金組合だけなら、もぎゃさんの言うことは正しい。でもそうじゃないよね。残念。
次はその論理で、ワーキングプアとデフレスパイラルの解説をしてください。
ううーん。だめかぁ(笑)
やりつけないことはやるもんじゃないですね。