ブレインストーミングをうまくやるためのカードゲーム、ブレスターというのを会社で試しています。
おおよそ宣伝文句どおりの製品で、これを使うと通常よりたくさんのアイデアを出すことができます。
ところがこのゲーム、アイデアを出すのはいいのですが、そこからいいアイデアを刈り取る方法についてはあまりサポートしてくれていなくて、毎回ここで苦労します。
たくさんアイデアが出るということは、正直くだらないものとか、致命的な欠陥があって却下するしかないものも当然ふくまれているので、これをどうにかしないといけないわけです。
最初のころは、ダメなものをはずすようにしていました。明らかにまずそうなものについて、理由を説明しながら消していって、ある程度数が残ったところで採用案を探す、という方法です。
ところがこれをやってしまうと、次回以降のブレストで、「あの時こんな理由で却下されたからな…」という理由で、アイデアを出すときに心理的ブレーキがかかってしまいます。
ブレスターを使うと、そんなアイデアもある程度引っ張り出してくれるのですが、そうはいってもやはり、アイデアが出にくくなってしまうようなことは避けたいものです。
というわけで、ダメなアイデアを却下するのではなくて、いいと思うものをいくつか抜き出して、そのなかからベスト案を決める、という方法に切り替えました。
この方法だと、却下されたアイデアについてダメな理由を説明されないので、次回からも気にせずアイデアを出すことができます。
何かを指導するときには、ダメな理由を教えてもらえないと話にならないですが、ブレインストーミングに関してはそんなことないですよね!
で。
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悪いものをけなすことに貴重な時間を費やさない。
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(結城浩のはてな日記「批評の心がけ」)
というのも、おそらく同じことではないのかな、と。
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自分が「それはおかしいだろう!」と思った場合、どうにかしてそのことを伝えたい、と思って、いかにその記事がおかしいか、一生懸命説明しようとしてしまいます。
けれどもそれって、たぶんもう一回くらい反論を受けて再度言い返さないといけないし、そのための理論構成とかを考えるのも、結構大変です。
それだったらいっそ「悪いものをけなすことに貴重な時間を費やさない」と一言つぶやいてスルーして、いいものを作ったり、紹介することにエネルギーを注いだ方がいいんじゃないのかな、と最近思っています。
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