個人的なポリシーで、アプリケーションのバージョン番号は、1.0, 1.1, 2.0とかじゃなくて、20110923, 20110925…っていうふうに年月日でつけることにしています。
どこでマイナーバージョンを上げてどこでメジャーバージョンを上げるかとか悩んでも仕方ないし、ユーザーさんにとってはどっちが新しいかさえ分かればOKなんだから、無理に数字に丸める理由はないよね。
というような経緯で俺ポリシーを採用していたら、えらい目にあいました。
理由は知らないんだけど、Titanium MobileはInfo.plistに書いてあるBundleVersionの後ろに、タイムスタンプをくっつけてしまいます。例えばInfo.plistに「1.0」と書いた場合、実際のビルドに使用されるCFBundleVersionは「1.0.1316956026」という具合に。
普通の人はバージョンなんてせいぜい5文字だから、
日付時刻をつけても弊害はなかったのだけれど、年月日方式だと、「20110925.1316956026」となってしまいます。実はバージョン番号には18桁までという制限があるので、これだとCode SignをするときのVelificationでエラーになってしまうのです。
厄介なことに、このアプリの旧バージョンはXCodeで開発していたので、年月日方式ですでにリリースしてしまっています。
しょうがないので、「3.0」にしてみたんだけど、これも「The key CFBundleVersion in the Info.plist file must contain a higher version than that of the previously uploaded version.」ということでどうにもならなくて泣きそうに。Adhoc Buildまで無事通って、最後の最後に発覚するので心理的ダメージがでかいです。
そういうわけで、このTitanium Mobileの余計な処理を止める方法。
builder.py ( /Library/Application Support/Titanium/mobilesdk/osx/#{TITANIUM_SDK_VERSION}/iphone/ )をひらいて、この辺をコメントアウトする。
僕から見たら余計な処理だったけど、書いてあるからには必要な理由があったのだろうから、普通の人はまねしない方がいいと思う。
バージョン番号が長くなって困った方だけ、自己責任でどうぞ。
おまけ:Distribution Buildのハマリどころ
iPhoneアプリの開発は、エミュレーターで動いて、AdHocビルドも動いているのに、最後の最後でリリースできない!って苦労することが多い気がする。
自分が今回はまった点と解決策。
- Distribution Buildした後、Validateするとすっごい長いエラーダイアログが出る
→キャプチャしておくのを忘れたんだけど、ほぼ画面いっぱいのエラーダイアログ。長すぎて結局何がエラーなのか全然分からなかったんだけど、ダイアログの上でcommand+Cを押すと全文がコピーできるので、エディタに貼り付ければ内容を見ることが出来る。 - 「Icon specified in the Info.plist not found under the top level app wrapper: icon.png Unable to verify icon dimensions, no icon found」
→可能性1:info.plistに書いてあるアイコンファイルと実際においてあるアイコンファイルの名前が違う。大文字小文字にも注意。
→可能性2:アイコンファイルが8bit pngになっている。24bit pngじゃないとダメらしいです。 - 「a sealed resource is missing or invalid」
→Resourcesに余計なファイルがあると起きるらしい。.gitとか.gitignoreとかそのへんをひと通り削除したら出なくなった - 「CFBundleVersion must be no longer than 18 charactoers」
→上に書いたとおり。「バージョン番号は18文字以下でないといけません」。
CodeSignとかMobileProvisioningになってしまえば、もはやTitaniumMobileであることはあまり関係が無いので、「エラー文字列 iPhone」でググるのが王道のような気がしました。