組み込みエンジニアが大企業指向になる理由

そりゃあ少ないですよ。

和尚だって製造業にいたのだから、「和尚に説法」になってしまうかもしれないですが、
#お、うまいこと言った!
いちおう元組み込みエンジニアとして、状況を説明させていただくと。
なんでもGPLで公開されているWEB系のシステムと異なり、組み込みソフトウェアのコンパイラやハードウェアの詳細は、いまだにNDAを結ばないと公開してくれない企業がたくさんあります。
あるいは、べつにNDAを結ぶ必要はないのだけれど、WEBに公開したって何もいいことがないから取引先だけに見せます、という企業もたくさん。
でもって、そういう会社さん、小規模な取引にはとても冷淡です。自社を名乗っている間は相手もしてくれなかったくせに、お客さんの会社の名前出したらいきなり営業さんがデモに来た、なんてこともありました。
そんな業界ですから、ベンチャー企業にはとっても不利です。名乗ってもわかってもらえないような会社だと、

「御社のコンパイラを使いたいんです」
「ほう。それで御社の製品は何本くらい出荷される予定なのでしょうか」
えーと、10本くらい?
ガチャン

てなことになって、そもそもドキュメントすら見せてもらえないという事態が普通に起こりえます。
そういう会社がどうするかというと、つまり大きな会社さんが製造したハードウェアに、大きな会社さんが買ってきたコンパイラを使ってソースコードを書いて、大きな会社さんの製品を作っている、つまり人貸しやさんをやるしかなくなってしまうわけです。
和尚はなにやらそうではない仕事を考えておられるみたいなので、とても期待しております。
大企業の下請けをやるのではなくて、俺はこんな製品が作りたいんだ、そのために君にこんなこととこんなことをしてほしいんだ!とちょっと熱く語ってみたら、あるいは心動かされるエンジニアがいるかもしれないですよ。

組み込みエンジニアが大企業指向になる理由” への2件のフィードバック

  1. おー、そこまできついですか >小規模
    うちはベンチャーだけどB2Cなので単位は5千台とかなのでそこまできつい対応はないですねぇ。確かに方向性をきちんと語って人を集めるのは重要。

  2. もちろん、本当にいきなり電話を切られることはないですけどね。
    態度が全然違うことは実際にありました。
    そういうのを見ていると、フリーランス組み込みエンジニアというのは難しいなぁ、と思いました。

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