メタルラックで組む仕事場

そういえばご報告をしていなかったのですが、4/15から兵庫県に引っ越してきました。
べつにはてなさんを追いかけたわけではないですが、独立して、常駐のお仕事は引き受けないと決めた以上、べつにもはや東京にいる必要もないんじゃね?と思ったので自宅を売りに出したら売れたので引っ越した、という経緯です。

新居は大阪にほど近い賃貸マンション。生活スペースが以前より広くなったので、6畳間を丸ごと仕事スペースにしました。

IMGP8746.JPG
机も本棚もサーバスペースも、すべてメタルラックで組んでいます。

IMGP8749.JPG
IMGP8751.JPG

机の両脇に別系統の電源を引いてきました。片方は携帯電話などのガジェット充電用。もう一個はディスプレイやPCの電源に利用しています。

IMGP8752.JPG
 こちらはサーバスペース。プリンタやスキャナ、FAX、ルータやサーバなどはすべてここに集まっています。自分の机とは別にサーバスペースが確保できたので、これでもう「ぬいてはならぬ電源を抜いたぁ~っ!」というような悲劇とも無縁です。

masuidriveの人の仕事場や、はてなさんの新社屋には到底かないませんが、ヨメと二人で仕事をするには十分広いんじゃないかと思っています。

組み込みエンジニアが大企業指向になる理由

そりゃあ少ないですよ。

和尚だって製造業にいたのだから、「和尚に説法」になってしまうかもしれないですが、
#お、うまいこと言った!
いちおう元組み込みエンジニアとして、状況を説明させていただくと。
なんでもGPLで公開されているWEB系のシステムと異なり、組み込みソフトウェアのコンパイラやハードウェアの詳細は、いまだにNDAを結ばないと公開してくれない企業がたくさんあります。
あるいは、べつにNDAを結ぶ必要はないのだけれど、WEBに公開したって何もいいことがないから取引先だけに見せます、という企業もたくさん。
でもって、そういう会社さん、小規模な取引にはとても冷淡です。自社を名乗っている間は相手もしてくれなかったくせに、お客さんの会社の名前出したらいきなり営業さんがデモに来た、なんてこともありました。
そんな業界ですから、ベンチャー企業にはとっても不利です。名乗ってもわかってもらえないような会社だと、

「御社のコンパイラを使いたいんです」
「ほう。それで御社の製品は何本くらい出荷される予定なのでしょうか」
えーと、10本くらい?
ガチャン

てなことになって、そもそもドキュメントすら見せてもらえないという事態が普通に起こりえます。
そういう会社がどうするかというと、つまり大きな会社さんが製造したハードウェアに、大きな会社さんが買ってきたコンパイラを使ってソースコードを書いて、大きな会社さんの製品を作っている、つまり人貸しやさんをやるしかなくなってしまうわけです。
和尚はなにやらそうではない仕事を考えておられるみたいなので、とても期待しております。
大企業の下請けをやるのではなくて、俺はこんな製品が作りたいんだ、そのために君にこんなこととこんなことをしてほしいんだ!とちょっと熱く語ってみたら、あるいは心動かされるエンジニアがいるかもしれないですよ。